投稿

11月, 2024の投稿を表示しています

文学フリマ東京39に参加いたします

イメージ
 やっぱり前日になってしまった……でもいつもは当日(日付が変わってから)更新している気がするので、それよりはマシなのか?  文学フリマ東京39に参加いたします! 2024年12月1日(日) 12:00~17:00 東京ビッグサイト 西3・4ホール し-35  痛覚 (西4ホール)  イベントの詳細は こちら から。  おしながきはこちらです。 『わかれについてのエトセトラ』 オンデマンド/B6/142頁 700円 『ロータス 新装2版』 オンデマンド/文庫版/420頁 1500円 『胡蝶 痛覚懐古作品集2006』 オンデマンド/文庫版/84頁 500円 『浅い傷 痛覚懐古作品集1999-2019』 オンデマンド/文庫版/70頁 500円 『飛ぶ夢をみたことがない』 オンデマンド/文庫版/84頁 400円  新刊『わかれについてのエトセトラ』については こちらの記事 でくわしくお知らせしたとおりです。よろしくお願いいたします!  アンソロジーの告知に全振りしすぎて既刊の話をまったくできていないのですが、5月に発行したばかりの『ロータス』新装2版ももちろんたくさん持っていきます。ふと思ったのですが、『ロータス』も「恋愛”以外”の別れ」の話がたくさん入った連作短篇集かもしれないです。  アンソロジーとの関連でいうと、私は『わかれについてのエトセトラ』に「さよならの断片、あるいは前世の記憶」というエッセイを提出しています。ライヴに行かなくなったこと、櫻井敦司さんが亡くなってしまったこと、そして一緒にBUCK-TICKのライヴに行っていた友人と絶縁状態であること、ある時期を境に「前世」になってしまったことについて書いたのですが、このエッセイにあとがきを引用しているバンドとファンの小説『胡蝶』も持っていくので、あわせて読んでいただけるとすごく喜びます。 『ロータス』『胡蝶』そしてエッセイ集『浅い傷』はおおむね「前世」に書いたもので、掌編集『飛ぶ夢をみたことがない』は今生に書いたものが多めかな、と思います。『飛ぶ夢をみたことがない』は残部僅少なのでぜんぶ持っていきます(数冊ですが……)  おとなりが笠木拓さんのブース【し-36 みなそこすなどけい 】なので、交換日記本『日記に幕は下りません』はそちらにすべて置かせていただいています。 この記事 で内容を公開しているおまけペーパーも...

恋愛”以外”の別れ話アンソロジー『わかれについてのエトセトラ』について

イメージ
 たいへんどうでもいいことなんですが、本日(11月27日)が誕生日でございます。  例年は秋の文学フリマ東京も終わって一段落したところで誕生日を迎えていたのですが、今年は正直イベント直前でバッタバタ、まったくそれどころじゃない! ケーキも後日だ!  そんなわけで、ひとつ祝ってやろう……という心優しいみなさま、プレゼントだと思ってこの記事を最後まで読んでいっていただけると嬉しいです。よかったら拡散もお願いします(すぐつけ上がる……)  すぐ前振りが長くなるな……告知の本題です。  2024年5月19日(日)東京ビッグサイトにて開催される 文学フリマ東京39 に合わせて、恋愛”以外”の別れ話アンソロジー『 わかれについてのエトセトラ 』を発行します!! 「別れ話」という語からは「恋愛」が連想されがちだけど、「別れ」はどんな関係にも訪れる。その話をしたいし、聞かせてほしい。 小説、詩、エッセイ、手紙、ブックガイドetc etc……さまざまに語られる、恋愛”以外”の別れ話をあつめたアンソロジーです。 【収録作】 「冬生まれの、Mへ」そらしといろ(手紙) 「追ふ」佐々木紺(俳句・エッセイ) 「いつか地層の」平田有(詩) 「縦眼の王の国」くるくる(小説) 「ミサキの逃亡」正井(小説) 「椿堂念珠(略式36Ver.)」(磯崎愛) 「周囲から理解されにくい移籍をしたサッカー選手の推しを懲りずに推し続けている私の話」松本てふこ(エッセイ) 「残響を聞いている」わたぬき(エッセイ) 「別れ話のおはなし」みやさと(ブックガイド) 「なりたかったな」山中千瀬(短歌) 「ミュージック・ビデオ」穂崎円(短歌) 「さよならの断片、あるいは前世の記憶」柳川麻衣(エッセイ) 「コヨーテ」オカワダアキナ(小説) 「来世は貴方になりたいと」青葉える(小説) (掲載順・敬称略) 【仕様】 B6|142頁|表紙用紙 ゆるチップ(そら) 【頒価】 700円   友だち、推し、家族、さらには社会や共同体まで、さまざまな「別れ」をあつめた一冊になったと思います。「恋愛”以外”」と銘打ってはいますが、そもそも「恋愛」と「恋愛以外」を明確に区別することはできるのか? と問われれば私は「できないと思う」と答えてしまいそうなところがあり、これって恋愛なんじゃないの? と感じられる「別れ」も含まれているかもしれません。  ...

『日記に幕は下りません』おまけペーパーを公開します

イメージ
   2019年の11月から2020年10月まで、歌人の笠木拓さんとオンラインでしていた交換日記をまとめた本『日記に幕は下りません』を2021年12月25日に発行しました( こちらの記事 に詳しく書いています)。  この本にはおまけペーパーがついています。笠木さんの歌集『 はるかカーテンコールまで 』と柳川の会社員百合小説『 オフィスに百合は咲きません 』というそれぞれの作品からつけたタイトル『日記に幕は下りません』にちなみ、笠木さんによる『オフィスに百合は咲きません』をイメージした短歌連作と、柳川による笠木さんの短歌のイメージ掌篇を掲載していました。  本をお求めくださったかた向けの特典だったのですが、本の発行および配布開始から時間が経ったこともあり、今回Web公開することになりました。 『日記に幕は下りません』は 笠木さんのBASE および 柳川のBASE から入手可能です。また、 文学フリマ東京39 をはじめ、イベント頒布も予定しております。どうぞよろしくお願いいたします。 PDFは こちら から 醒めないままで  無人の客席のいちばん後ろから、アユはがらんとした舞台を眺めた。  プロセニアムに囲まれた四角い空間には、もう何もない。ほんの数時間前までアユはそこに立っていて、一瞬たりとも同じすがたでとどまっていない絵、夜ごとあらわれては消える夢の一部だったのに。  タイトルどおり、夏至をめがけてスケジュールが組まれた「夏の夜の夢」の一週間の公演は、今夜、六月二十六日が千秋楽だった。  アユ、と声をかけられて振り向く。いつのまにかサヤが入ってきていた。 「また感傷に浸ってる」 「だって……終わっちゃったから」 「終わらないと始まらないでしょ、次の舞台が」  次、ということばに、アユの心はかすかに波立つ。次は秋の大学祭で、この舞台で妖精王オーベロンを演じたノリ先輩も、その妻のティターニア役だったマコ先輩も、最後の公演になる。来年にはアユやサヤたちは三年生になり、就職活動が始まれば、事実上引退だ。芝居じたいは何とか続けていくこともできるかもしれない。けれど、女子大の演劇サークルという、オールフィメールの劇団で男役を演じていられる時間は、長くない。 「……楽しかった。サヤと、女の子を取り合うの」 「まあね、アユ今回もかっこよかったよ」  敵役のディミートリアスで...